TOURING
中部地方ツーリングコース紹介
岐阜県にある大垣(おおがき)は、全国でも有数の自噴帯に位置していて、豊富な地下水の恵みにより発展し、「水の都」とも呼ばれている市。いたるところに自噴水(じふんすい)があり、岐阜の名水に認定された自噴水を汲みに定期的にやってくる人も多いです。また、大垣の地下水を使って作られた期間限定の水まんじゅうは知る人ぞ知る大垣の名物。ひんやりした自噴水で喉を潤し、そして氷と一緒に水まんじゅうを味わえばライディングや散策で疲れた体もリフレッシュ。近場ですが、初夏のツーリングの目的地として大垣はアリです。
名古屋からなら、まずは名古屋ICから東名高速道路に入って京都方面へラン。小牧JCTを越え、そのまま名神自動車道を35kmほど走って大垣ICで下道のR258へ。R258を4.2kmほど北上したら、禾森(のぎのもり)交差点で左折して1kmほど西進し、水門川を渡ったところの高橋交差点を右折。そしてすぐ左手にある奥の細道むすびの地記念館の駐車場に駐輪。あとは歩いて水門川沿いや大垣城周辺を散策し、金蝶園(きんちょうえん)総本家の水まんじゅうも堪能。最後に加賀野(かがの)八幡神社井戸に寄って名古屋へ戻るというコース。往復約120km。
木曽三川を越えて大垣へ
大垣へは東名〜名神高速道路で行くのが便利。名神高速道路で木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川を越えるとすぐに大垣ICがあるので、ここで下道のR258に降り、北に走ればほどなく大垣市街地に到着します。ちなみに大垣市には他の自治体を挟んで上石津(かみいしづ)地域自治区と墨俣(すのまた)地域自治区という2つの飛地があり、地図で見ると3箇所に大垣市があって少し混乱するかもしれませんが、今回向かうのは市役所や大垣城のある大垣市中心部です。
奥の細道むすびの地記念館の駐車場に駐輪
大垣市街地に入ったら、まずは奥の細道むすびの地記念館の無料駐車場にバイクを駐輪。ここが満車でも奥に3箇所の無料駐車場があります。あとは歩きとなりますが、水門川沿いにはミニ奥の細道という遊歩道が整備されているし、涼しげな川沿いの散策なのであまり苦になりません。ちなみに、大垣は江戸時代の俳人・松尾芭蕉(まつおばしょう)が「奥の細道」の旅を終えた場所ということで、芭蕉にまつわる様々な施設があるのです。
水の都らしい風景を探して
水門川の四季の広場には「滝のトンネル」などがあって、ここは水の都らしくていい感じ。また、市内のあちこちにある自噴水を探しながら散策するのも楽しいです。とりあえず奥の細道むすびの地記念館の「むすびの泉」、八幡神社の「大垣の湧水(ゆうすい)」、そして商店街にある「大手(おおて)いこ井の泉緑地」はそのまま歩いて行ける自噴水なのでぜひ。あちこち寄り道しながら大垣市街中心にある大垣城まで散策したら、すぐ東にある商店街まで足を伸ばし、ここで目当ての水まんじゅうをゲット。
水まんじゅうや名水を土産に
県道57沿いの商店街にある「金蝶園(きんちょうえん)総本家」は水まんじゅうで有名な店。水まんじゅうは常温で持ち帰りできますが、店内でも1個(150円)から食べられます。本葛(くず)と本わらびを使用した生地が透明感があって涼しげだし、氷と一緒に食べると冷たくていっそう美味しいです。水まんじゅうは、やはり一度は食べておきたい大垣の味。ちなみに、大垣駅前にも昔に暖簾分けしたという同名の金蝶園総本家があります。
駐車場に戻って再びバイクに乗り、市街地から少し離れた加賀野八幡神社井戸にも寄ってみます。深さ136mからこんこんと湧き出るこの自噴水は、岐阜県の名水にも指定されている人気のスポット。せっかくなのでライダーもペットボトルなどを用意して土産に・・・。名水で淹れたコーヒーなどはまろやかな味になってたしかに美味しいです。