流しそうめんの滝茶屋を抜けて、三つの滝を散策
釜ヶ滝(かまがたき)は、岐阜県郡上市にある一の滝、二の滝、三の滝からなる三連の滝。滝へ続く散策路の入口には流しそうめんで有名な釜ヶ滝滝茶屋があって、この店の中を抜けて15分ほど散策路を登って行くと一番上の一の滝に辿り着きます。滝の周囲は想像以上にヒンヤリとして涼しく、夏の暑さを忘れてしまうほど。秘境感ある滝の雰囲気もなかなか良いです。入口の滝茶屋では渓流水を使った流しそうめんやマス釣りなどが楽しめるし、釜ヶ滝は暑い季節にバイクで走って行く価値アリのツーリングスポットです。
名古屋からなら、まずはR41を使って北上し岐阜県へ。木曽川を渡り、美濃加茂市に入ったら、県道63、県道286経由でR156に進み、そのまま長良川沿いに続くR156を北上。そして12.5kmほど走った先の吉田小学校手前で左折したら、渓流沿いの山道を2.4kmほど走り、釜ヶ滝滝茶屋前にある駐車場に駐輪。滝茶屋の中を抜け、三の滝、二の滝、一の滝を散策したら、その先の一般道に出て再び釜ヶ滝滝茶屋へ。片道約70kmのコース。

長良川沿いのR156でアクセス
R41を使って美濃加茂市まで北上したら、県道63と県道286でR156へ向います。山間部をはしるこの2つの県道は信号も少ないのでおすすめ。19kmほど走り、R156の曽代(そだい)交差点に出たら右折して、そのままR156を12.5kmほど北上。長良川沿いに続くR156も信号が少なく快適で、風景も美しいのでツーリングライダー好みのルートです。そしてR156沿いにある吉田小学校の手前を左折すれば、2.4kmほどで釜ヶ滝滝茶屋に到着。

流しそうめんで夏の思い出作り
バイクは釜ヶ滝滝茶屋前にある20台分ほどの無料駐車場に駐輪。まずは滝茶屋で名物の流しそうめん(1人1200円)を注文してみます。そうめんは好きなだけお代わりOK。徳島県から取り寄せたこだわりの半田手延べそうめんは太麺でコシがあるし、しっかり冷えていて美味しいです。ヒンヤリとした渓流沿いの店で食べる流しそうめんは、きっと夏の良い思い出になるはず。ただ、当日受付だと平日でも待ち時間がかなり長くなるので、流しそうめんを食べるつもりなら事前に予約して行った方がいいです。

三の滝から順に散策
流しそうめんの順番待ちで時間があったら、マス釣り(釣り竿1本200円)をしても良いし、先に釜ヶ滝散策をするのも良いです。まずは、滝茶屋の中を抜けて散策路へ。散策路は苔むしていて滑りやすいので慎重に歩いて行きます。5分ほどで朽ちた鳥居の先にある落差15mの三の滝に到着。三の滝は幽玄な雰囲気で、冷気が漂っていてヒンヤリ。いつまでも眺めていたいところですが、さらに5分ほど歩いて吊橋の上から次の二の滝をチェック。落差17mの二の滝は全体がよく見えませんが、辺りに瀑音が響き渡って迫力です。
冷たいタオルが気持ちいい
二の滝からさらに5分ほど登って行くと一の滝に到着。ここまで15分ほどです。一の滝は落差5mほどの滝ですが、秘境感があってなかなか良い雰囲気。滝つぼギリギリまで近づけるのもポイントが高いです。そしてきつい階段をさらに登ると、素掘り風の釜ヶ谷トンネルがある一般道に出られるので、あとは一般道を歩いて再び滝茶屋へ。滝茶屋で冷たい渓流水に浸したタオルで汗を拭ってクールダウンすれば、またバイクに乗る元気も出てきます。タオルはぜひ携帯して、頑張って郡上市まで走ってみてください。
なお、暑いのはやっぱり嫌だというライダーは、涼しい時期の釜ヶ滝を狙うのも悪くないです。釜ヶ滝滝茶屋は冬から春にかけては鍋で温めて食べる「そうめんしゃぶしゃぶ」が名物なので一度お試しあれ。