バイクなら気負わずに行ける七宗町の秘境的スポット
空(そら)ふさがりは、岐阜県七宗町(ひちそうちょう)の林道にあるスポットで、道の両脇からせり出した岩壁がくっつきそうなくらい接近している切り通しです。地元では「空ふたがり」、「空隠し」とも言われ、そこから見上げると空が岩でふさがれているように見えるのが名前の由来。人里離れた秘境のような雰囲気がありますが、意外とアクセスしやすい近場だし、舗装された林道なのでロードバイクでもそれほど気負わずに行けます。この夏、R41を使ったツーリングで寄り道してみるのもおすすめ。
名古屋からなら、まずはR41に入って岐阜県方面へ。犬山市を抜け、岐阜県に入ってさらにR41を22kmほど走ると道の駅ロックガーデンひちそうがあるので休憩。そしてすぐ先の七宗橋交差点でR41を外れて県道64へ。高山本線の踏切を渡り、七宗町の町並みを抜け、3kmほど県道64を進んだところのカーブで右折して町道に入ったら、そのまま葛屋川沿いを2kmほど北上。すると室兼林道の入口があるのでここから林道に入り、2kmほど走れば空ふさがりに到着。往路約60km。

ロックガーデンひちそうの先でR41を外れる
R41は下呂、高山方面に向かう人気のツーリングルート。特に七宗町辺りからは山と飛騨川を眺めながら走る気持ちの良いワインディングロードになります。いよいよツーリング気分が盛り上がってくるところですが、今回はこの七宗町でR41を外れ、空ふさがりに寄り道。その前にまずはR41沿いの道の駅ロックガーデンひちそうで休憩し、モーニングセットなどで小腹を満たします。休憩が済んだら、道の駅を出てすぐ先の七宗橋交差点の右カーブを直進方向に進み、県道64へ。

室兼林道(むろがねりんどう)を目指して
県道64で高山本線の踏切を渡り、七宗町役場のある町並みを抜けて道なりに3kmほど北上したら、県道64から葛屋川(くずやがわ)沿いに続く町道へ右折。県道64も町道も路面状態がよく、気持ちよく走って行けます。そして町道を2kmほど走り、短い橋を越えたすぐ右手に出てくるのが室兼林道の入口。この林道を進むと空ふさがりがあります。ちなみに現在、グーグルマップでは室兼林道が表示されていないですが、林道入口に空ふさがりの案内看板が立っているので行けばすぐに分かるはず。

林道奥にある空ふさがり
室兼林道は舗装されているので、ロードバイクでも大丈夫です。ただ、岩が落ちていたり、泥や枯れ葉が積もっていたりするので慎重に。ゆっくり2kmほど林道を進んでいくと、やがて目の前に空ふさがりが現れます。看板などはありませんが、そこだけ日陰になっていて薄暗く、岩壁が左右からせり出した異様な雰囲気ですぐにそれと分かります。バイクを停め、空ふさがりをバックに記念写真をパシャ。交通量はほぼゼロなので、立ちゴケなどしないよう落ち着いてバイクを移動させてください。
空ふさがりはバイクで行くのがベスト
再びバイクに乗り、さらに500mほど進むと通行止になっているので、そこでUターンして林道を引き返します。ちなみに、クルマではUターンもすれ違いも厳しいので行くのはやめた方が良いです。やはり空ふさがりはバイクで行くのがベスト。ただし、ケイタイも圏外だし、助けてくれる人もいないので、単独で行くライダーは特に気をつけてどうぞ。
R41の七宗橋交差点まで戻ったら、そのまま下呂・高山方面へ向かってもいいし、名古屋に戻るのもOK。戻るなら、道の駅ロックガーデンひちそうに隣接する日本最古の石博物館(入館料300円)にも寄ってみます。冷房の効いた館内で15分間の映像を観たり、25億年前の日本最古の石に触ったりしてしばらく過ごすと、身体が気持ち良く冷えてリフレッシュできます。