鳳来寺山パークウェイ (愛知県新城市)


奥三河の元・有料ワインディングロード

標高695mの鳳来寺山の中腹をはしる鳳来寺山パークウェイ
標高695mの鳳来寺山の中腹をはしる鳳来寺山パークウェイ

鳳来寺山(ほうらいじさん)パークウェイは、愛知県新城市にある鳳来寺山をはしる元・有料道路。2005年に無料化されて県道524になりましたが、鳳来寺山パークウェイの名前はいまも愛称として残っています。スピードを出せる道ではありませんが、勾配が急でカーブもきついワインディングロードなので、ツーリングペースで流しても楽しい道。鳳来寺山パークウェイ駐車場(有料)まで進んで、鳳来山東照宮(ほうらいさんとうしょうぐう)をお参りするのが定番コースです。


おすすめコース

名古屋からなら、まずは新東名高速道路に入って新城ICまで一気に。新城ICを出たところにある道の駅・もっくる新城で休憩したら、R151で飯田方向へ北上。鳳来寺山パークウェイの案内看板を目印に10kmほど進み、湯谷大橋で宇連川を渡って県道524に入ると、そこからが鳳来寺山パークウェイ。山腹にある鳳来寺山パークウェイ駐車場を目指して走り、バイクを停めて鳳来山東照宮まで散策。帰りは奥三河の山の中に続くR257やR473、R420を使って香嵐渓方面へ抜けて名古屋へ。約180kmのコース。


道の駅・もっくる新城でブレイク
道の駅・もっくる新城でブレイク

高速道路で一気に新城へ

行きは新東名を使って新城ICまで高速ラン。新城ICを出るとすぐに道の駅・もっくる新城があるので、ここで休憩します。奥三河の味、五平餅などで小腹を満たすのもOK。再びバイクに乗ったら、R151で鳳来寺山パークウェイへ向かいますが、要所に案内看板が出ているので分かりやすいです。ちなみに鳳来寺山パークウェイは、東西にはしる約6kmの本線区間と、中間付近から分かれて鳳来寺山パークウェイ駐車場に突き当たる約1.6kmの区間で構成されていて、今回は東側から本線にアクセス。

突き当たりの駐車場へ向かう分岐路
突き当たりの駐車場へ向かう分岐路

意外と知られていない鳳来寺山パークウェイ

東側から鳳来寺山パークウェイに入ると、すぐに急な登り坂が続きます。落ち葉も多いので慎重に。ただ、交通量が少ないので自分のペースで走れます。3.9kmほど走ると鳳来寺山パークウェイ駐車場へ進む分岐路が出てくるので、駐車場方面へ。1.6kmほどで突き当たりの駐車場に到着です。駐車料金はバイク200円。駐車場に入らなくてもいいのですが、せっかくなのでここにバイクを停めて、鳳来山東照宮まで行ってみます。遊歩道の途中で、切り立った岩壁とそこにへばりつくように建てられた鐘楼の絵になるシーンをパシャ。

見晴らしのいい有料駐車場に到着
見晴らしのいい有料駐車場に到着

三大東照宮のひとつをチェック

鳳来山東照宮は日光、久能山と並ぶ三大東照宮のひとつ。徳川家康を祀る神社で、本殿や拝殿などが国の重要文化財になっています。また、200mほど先には真言宗の寺院、鳳来寺もあります。ちなみに、ふともから1425段の石階段を登っても鳳来寺や鳳来山東照宮に行けますが、やはり鳳来寺山パークウェイを使うのが楽。また、山全体も国の名勝・天然記念物に指定されていて、特に初夏の新緑や、秋の紅葉の時期が美しいです。そんな鳳来寺山の中に厳かに鎮座している鳳来山東照宮をお参りしたら、駐車場にもどって再びラン。


ツーリングで見つけた
道の駅で五平餅を。奥三河の五平餅は平串わらじ型
道の駅で五平餅を。奥三河の五平餅は平串わらじ型
地元ライダーならお参りしておきたい鳳来山東照宮
地元ライダーならお参りしておきたい鳳来山東照宮
遊歩道からの眺め。小さく見えるのは鳳来寺の鐘楼
遊歩道からの眺め。小さく見えるのは鳳来寺の鐘楼


平日などは特に交通量が少なくマイペースで走れる
平日などは特に交通量が少なくマイペースで走れる

奥三河の山中を突っ切って名古屋へ

分岐点まで戻ったら鳳来寺山パークウェイの本線を西に進んで、山の中のコーナーを楽しみながら下山します。ただ、距離が短いので、これではワインディングランが物足らないというライダーが多いかも・・・。ということで、帰路はここから奥三河の中に続くR257やR473、R420といったライダー向けの国道を走って、香嵐渓経由で名古屋に戻るのがおすすめ。少しルートが分かりにくいですが、マップでチェックしてみてください。大部分がワインディングロードになっているし、信号がほとんどないルートなので、高速道路を使うよりもずっと楽しく戻れるはず。

延長7.6kmの短いワインディングロードだが、それなりに楽しめる元・有料道路
延長7.6kmの短いワインディングロードだが、それなりに楽しめる元・有料道路