鞍掛峠 (三重県いなべ市〜滋賀県多賀町)


滋賀へ抜ける裏道ワインディングロード

緑濃い中にヘアピンカーブが続く三重県側のワインディングロード
緑濃い中にヘアピンカーブが続く三重県側のワインディングロード

鞍掛峠(くらかけとうげ)は、三重県と滋賀県の県境にあるR306の峠道で、名古屋から鈴鹿山脈を越えて彦根方面に抜けられる「裏ルート」。鞍掛トンネルを中心に勾配のきついワインディングロードになっていて、ライダー好みの峠道としても有名です。標高も高くて夏でも涼しいし、例えば彦根ツーリングなどに取り入れると、R21などのメジャーなルートを使うよりずっとワクワクします。なお、冬季通行止めの他、土砂崩れによる通行止めもよくあるので事前に交通情報のチェックを忘れずに。


おすすめコース

名古屋からなら、木曽三川公園センター付近で木曽川、長良川、揖斐川を渡りさらに西進。そしてR306に入っていなべ市街を北上し、員弁川手前の黄金大橋南交差点で左折。そのままR306を500m進めば鞍掛峠の三重県側のゲート地点。そこから峠道を駆け上り、鞍掛トンネル手前の駐車スペースで休憩。再びバイクに乗り、今度は滋賀県側の峠道を下って滋賀県側のゲート地点を通過。通行無料。ただし、12月中旬から3月中旬まで冬季通行止あり。


減速帯の高さが低いので割と走りやすい
減速帯の高さが低いので割と走りやすい

一度は走ってみたい鞍掛峠

名古屋駅以西のライダーにはけっこう知られていますが、鞍掛峠は標高625mの鞍掛トンネルを中心に、三重県側と滋賀県側にタイトでテクニカルなワインディングロードが続いているライダー人気の峠道。昨年初旬まで、法面崩落の対策工事で通り抜けができなくなっていましたが、現在、滋賀県側で一箇所、工事による片側交互通行部分が残っているものの、問題なく滋賀県へ抜けられます。特にいまの時期、街よりも気温が低めで気持ち良いし、鈴鹿山脈の緑も鮮やかで、走るのが楽しいスポット。

この急勾配。事故ると崖下に落ちることも
この急勾配。事故ると崖下に落ちることも

その昔、「胸突八丁」と言われた難所

全線片側1車線ずつの道ですが、交通量は少なく、路面も比較的きれい。黄色の減速帯があるコーナーも多いですが、減速帯自体の高さが低いのであまり気にならないです。ただ、延々と急勾配が続く峠道なので、非力な原付等だと上りでひと苦労。逆に、下りではどんどん勢いがついて危ないので、オーバースピードに気をつけて下さい。ツーリングペースで流しても十分楽しい道だし、くれぐれも安全運転でどうぞ。三重県側の峠道を上り切ったら、県境にある鞍掛トンネル手前の駐車スペースで休憩。

鞍掛トンネルの上から駐車スペースをみる
鞍掛トンネルの上から駐車スペースをみる

トンネル手前が休憩スポット

駐車スペースに停まっているクルマの多くが登山客のモノ。休日などはバイクの駐輪も目立ちます。ここには自販機もトイレも無いので、のんびり休憩したいライダーはコンビニなどで飲み物等を買っておくと良いでしょう。そして、道の先にある長さ745mの鞍掛トンネルを抜けると滋賀県。天気の良い日は青い空と鈴鹿山脈の緑が鮮やかです。でも、ここから急勾配の下りコーナーが連続しているので、のんびり景色を楽しむ余裕はないかも。道幅は広め。排水用のレイングルーブが路面に彫られている箇所もありますが、タイヤのグリップに不安はありません。


ツーリングで見つけた
県境にあるR306の鞍掛トンネル。ここを抜ければ滋賀県
県境にあるR306の鞍掛トンネル。ここを抜ければ滋賀県
7月上旬現在、滋賀県側で一箇所、片側交互通行があった
7月上旬現在、滋賀県側で一箇所、片側交互通行があった
彦根城の天守から琵琶湖を見下ろす。入場料800円
彦根城の天守から琵琶湖を見下ろす。入場料800円


滋賀県側も急勾配のワインディングロードが続く
滋賀県側も急勾配のワインディングロードが続く

せっかくなので彦根城や琵琶湖観光も

鞍掛峠自体が目的地のライダーは、峠道を下り切って滋賀県側のゲート位置でUターン。でも、ここまで来たら滋賀県の彦根がすぐそこなので、そのままR306で多賀町を抜け、ひこにゃんでも有名な彦根市の彦根城まで走ってみるのがオススメです。天守や櫓など、いまも当時の姿を残している国宝・彦根城をこの機会にぜひ。鞍掛峠から24kmほどの距離です。そして彦根城から1kmほど西に進めば日本一大きい湖・琵琶湖が目の前に・・・。普段見ることのない広大な湖のシーンを眺めて、遠くまでツーリングした気分を味わってみて下さい。

鈴鹿山脈を越えて滋賀県へ。台風や大雨後には通行止め情報に注意を
鈴鹿山脈を越えて滋賀県へ。台風や大雨後には通行止め情報に注意を