木曽三川公園センター (岐阜県海津市)


展望タワーからお千代保稲荷へ

展望タワーからはガラス越しに広々とした中央水郷地区の風景が360度見渡せる
展望タワーからはガラス越しに広々とした中央水郷地区の風景が360度見渡せる

気温も上がってきたし、そろそろ冬眠させていたバイクを起こさなければ・・・という人におすすめなのが、近場の「木曽三川公園センター」へのプチツーリング。まだ風景は枯れ草色ですが、木曽川、長良川、揖斐川の3つの川が集まるこの地区は、空が広くて光がいっぱい。いまの時期、ツーリングライダーが木曽三川公園センターの入口前で日向ぼっこしている姿もよく見かけるようになってきました。ついでに近くのお千代保稲荷にも参拝して、まずはバイクと身体の慣らしライディング!


おすすめコース

名古屋からなら、名古屋西IC辺りから東名阪自動車道沿いの県道40で6kmほど西進。そして七川南交差点で右折して県道125に入り、7kmほど走って木曽川、長良川を立て続けに渡れば木曽三川公園センターに到着します。バイクは入口前に停めて、公園内を散策したり、昼食を取ったり・・・。その後は堤防道路の県道23を14kmほど北進して、案内看板に従って南濃大橋手前で左折し、2.6kmほど西に進めばお千代保稲荷。ここまで片道約35kmのコースです。


川の中に続いているような千本松原の堤防
川の中に続いているような千本松原の堤防

木曽三川公園センターを目指して

木曽三川公園(きそさんせんこうえん)は、木曽川、長良川、揖斐川の3つ川の下流域一帯にわたる日本最大の国営公園。三派川地区、中央水郷地区、河口地区がある中で、今回は中央水郷地区の木曽三川公園センターへ。一般に木曽三川公園というとこの木曽三川公園センターを指すことが多いです。木曽川、長良川を渡るとすぐに到着。河川敷に無料の駐車場がありますが、ライダーは正面入口付近によく停めたりします。ここで出会った他のライダーと日向ぼっこをしながらダベるのもまた楽し。せっかくなので、長良川と揖斐川を分ける細長い千本松原の堤防を走ってみるのもおすすめ。

春の空をバックにそびえる展望タワー
春の空をバックにそびえる展望タワー

展望タワーにも登っておきたい

木曽三川公園センターのエントランスは、いまの時期、アイスチューリップで飾られていて華やかなムード。ただ、北側の大花壇のチューリップは植えられたばかりで開花はもう少し先です。ちなみに3/27(月)〜4/16(日)はチューリップ祭2017が開催されますが、この期間は道がけっこう渋滞するので要注意です。入園無料。また、木曽三川公園センターのシンボル、展望タワーに登るには620円が必要ですが、ナゴヤンライダーなら一度くらいはここからの眺望をチェックしておきたいところ。3つの川が作り出すユニークな水郷の風景に感動します。

堤防に囲まれた水郷の暮らしをチェック
堤防に囲まれた水郷の暮らしをチェック

木曽三川公園センター内を散策してみる

木曽三川公園センターの北側には、水屋(みずや)と呼ばれる建物を持つこの地区独特の農家が復元されています。軒下に舟が格納してあったり、仏壇を滑車で二階に上げられるようになっていたりと、水郷で暮らす知恵が詰まった昔の暮らしぶりが分かって面白いです。見学無料。昼食はセンター内にあるレストランでナマズ料理など・・・。ままずフライ丼(850円)やあんかけままず定食(950円)があります。ナマズはこの地区の名物なので、この機会にぜひチャレンジを。昼食が済んだら、長良川右岸堤防上の県道23を使ってお千代保稲荷にも寄ってみます。


ツーリングで見つけた
ままずフライ丼。淡白なナマズのフライは変なクセ無し
ままずフライ丼。淡白なナマズのフライは変なクセ無し
上げ仏壇の模型。洪水時にはこうして二階に引き上げる
上げ仏壇の模型。洪水時にはこうして二階に引き上げる
お千代保稲荷は、わらに通された油揚げを奉納して参拝
お千代保稲荷は、わらに通された油揚げを奉納して参拝


参道に何軒かの串カツ店あり。1本80円〜90円
参道に何軒かの串カツ店あり。1本80円〜90円

おちょぼさんとして親しまれているお千代保稲荷へ

海津市にある「お千代保稲荷(おちょぼいなり)」は、京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷とともに日本三大稲荷の一つともいわれる有名な神社。商売繁盛などにご利益アリ。駐車場はバイクもクルマ同様一枠300円ですが、バイクは一枠に3台ほど停められます。ここは参拝の際に、ローソクと油揚げのセット(50円)を奉納するというのがユニーク。そして参道の食の名物はなんといっても立ち食いの串カツ。揚げたてを取ってソースや味噌にどっぽん漬けしてアツアツを頂きます。清算は食べ終った串の本数を数える後払いシステム。今回のプチツーリングは、こうしておちょぼさんの参道の雰囲気を楽しんで締めとします。