犬山へ (愛知県犬山市)


犬山城から城下町、そして犬山成田山コース

犬山城の天守から木曽川を眺める。遠くには雪を冠った御嶽山の姿も
犬山城の天守から木曽川を眺める。遠くには雪を冠った御嶽山の姿も

新春といっても寒さはまだこれからが本番。ということで名古屋からごく近場の「犬山」にプチツーリング。日中の比較的暖かい時間帯に走りたいので、国宝の犬山城観光と、その城下町の散策、そして犬山成田山への参拝に絞って回ってみます。これなら体も冷え切ることなく楽しく回れるし、「尾張の小京都」ともいわれる歴史ある犬山の雰囲気もしっかり味わえます。さあ、寒い時期でも手軽にツーリングができる犬山へ!


おすすめコース

名古屋からなら、R41を使って北上して、15kmほどで犬山市入り。すぐに犬山城の案内看板が出てくるので、案内に従ってR41から県道27に左折。さらに2.5kmほど北へ進んだ藪下交差点を左折して650mほど走れば犬山城に到着。バイクは犬山城第1駐車場に停めて、まずは犬山城観光。その後は城の南側に続く城下町を散策し、再びバイクに乗ったら東へ1kmほど進んで犬山成田山を参拝。帰りはさらに東に走り、尾張パークウェイを使ってR19に出て名古屋に戻るというコースです。往復約55km。


国宝5城のひとつがこんな身近にある
国宝5城のひとつがこんな身近にある

一度は登ってみたい国宝犬山城

犬山観光といえば、まずは犬山城。日本には天守が国宝に指定されている城が5つありますが(松本城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城)、犬山城はそのうちのひとつです。城の斜め向かいに犬山城第1駐車場があるのでバイクはここに(駐輪料200円)。駐車場から350mほど歩き、本丸手前で入場料550円を支払って門をくぐると、青空をバックにした犬山城の天守が目の前に・・・。さっそく登ってみますが、江戸時代から現存する木造天守なので階段がものすごく急で大変。でもこれこそ本物の証なのです。

城の南側に続く本町通りを往復してみる
城の南側に続く本町通りを往復してみる

殿様気分で城下を見下ろす

織田信長の叔父である織田信康によって1537年に建てられた犬山城は、現存する日本最古の木造天守。4階の望楼まで登ると外の廻縁に出られるようになっていて、周囲をぐるり歩けるようになっています。ここからの眺望は最高! 眼下に濃紺の木曽川、そして冬の空が青く澄んでいてきれい。遠くには御嶽山も見えます。殿様気分で犬山城からの眺めを堪能したあとは、城を下りてそのまま南側に続く城下町の本町通りを散策。クルマも通りますが、一方通行だし、交通量も少ないのでちょっと歩行者天国っぽい感じでブラブラ。

守口漬と奈良漬が刺さった醤油おこげ串、1本160円
守口漬と奈良漬が刺さった醤油おこげ串、1本160円

五平餅や焼きおにぎり、田楽が美味い

犬山城からメインストリートである本町通りを南下。この通りは電線が地中化されていて、古い町並みの雰囲気がバッチリ。犬山城も邪魔されることなくきれいに見えます。無料で見学できる旧磯部家住宅や、旧堀部家住宅などもありますが、楽しみなのはやっぱり食べ歩き。山田五平餅店の五平餅とか、壽俵屋(じゅひょうや)の醤油おこげ串、さくら茶屋の田楽(でんがく)なんてのが人気のテイクアウトグルメです。のんびりと本町通りを往復したら、駐車場に戻って東へ。県道27を横切り、名鉄犬山線を渡ればすぐに大本山成田山名古屋別院大聖寺、通称、犬山成田山に到着です。


犬山で見つけた
怖いぐらい急な犬山城の階段。木造なのが素晴らしい
怖いぐらい急な犬山城の階段。木造なのが素晴らしい
内部が無料で見学可の旧磯部家住宅も本町通りに
内部が無料で見学可の旧磯部家住宅も本町通りに
明王門をくぐると、166段の石段が見えてくる
明王門をくぐると、166段の石段が見えてくる


犬山成田山から西を見ると、犬山城もはっきりと(矢印)
犬山成田山から西を見ると、犬山城もはっきりと(矢印)

犬山成田山で今年の交通安全祈願を

犬山成田山の駐車場は無料。600台分あります。朱塗りの明王門をくぐると、前方に山の上まで続く石段が・・・。フウフウいいながら長い石段を登って本堂にお参りです。この犬山成田山の本尊は不動明王。酉年の守護神ということで今年はとくに霊験あらたかかも。また、自動車の交通安全祈願でも有名なので、二輪自動車に乗るライダーだってきっとご利益がありそう。参拝が済んだら、バイクに乗って東に走り、無料の尾張パークウェイを経由してR19方面へ。R19直前にあった小牧東インター有料道路も昨年3月に無料化されたので、そのままフツーにR19まで出られます。