半田市 (愛知県半田市)


運河沿いの文化が薫る町へ

半田運河と黒板囲いの醸造蔵。シックな色づかいとミツカンマークが粋
半田運河と黒板囲いの醸造蔵。シックな色づかいとミツカンマークが粋

寒い時期は近場へ・・・ということで今回は名古屋の南、知多半島の中央に位置する「半田市」へのプチツーリング。近場とはいえ、黒板囲いの醸造蔵が建ち並ぶ半田運河沿いは、江戸時代から明治にかけての文化が薫るユニークなスポット。昨年11月にオープンしたばかりのミツカンミュージアムや半六邸、そして昨年7月にリニューアルオープンした半田赤レンガ建物など、訪れてみたい場所いっぱいの町なのです。


おすすめコース

名古屋からなら、まずは緑区から大府市に南下し、そこからR366を使って東浦町を通り半田市へ。半田市に入ったら市役所前交差点を目指して走ります。市役所前交差点から200mほど西に進んで運河を渡ればすぐにミツカンミュージアム。ココの無料駐車場に停めてミュージアムを見学したら、すぐ横に広がる運河の風景をチェック。次に150mほど北にある半六邸と國盛 酒の文化館を見学して、最後は2kmほど北に走ったところにある半田赤レンガ建物へ。往復約60kmのコース。


予約無しでも限定エリアまでは入館OK
予約無しでも限定エリアまでは入館OK

新しくオープンしたミツカンミュージアムは大人気

半田市と言えば、江戸時代から醸造業が盛んで、さらにそれら商品を運河を利用して運ぶ物流でも発展した町。代表的なのが酢で有名な地元の名士、ミツカン。市役所の運河向かいに博物館・酢の里を建て、以前から酢作りとミツカンの歴史を公開していましたが、昨年11月に酢の里をニリューアルして、ミツカンミュージアムとしてオープン。ミュージアム北側の道沿いに無料の駐車場があるのでバイクはここへ。入館も無料ですが、予約が必要なのでネットでチェックを。土日は無理ですが、平日なら割と空いています。

庭で抹茶・和菓子セットもいただける半六邸
庭で抹茶・和菓子セットもいただける半六邸

中埜半六家を改装して一般公開

ミツカンミュージアムの横は、黒板囲いの醸造蔵が立ち並ぶ運河。潮風から壁を守るためコールタールが塗られた黒い蔵に、白くミツカンマークがくっきりと浮かび上がっていて粋。これぞ半田、という風景です。せっかくなので記念写真をパシャ! そこから運河沿いを歩いて150mほど北に進むと、こちらも昨年11月にオープンしたばかりの半六邸があります。半田の富豪、中埜(なかの)半六の屋敷だったところ。無料で見学OK。ここの半六茶屋で昼食なんてのもイイ感じです。道向かいに無料の駐車場アリ。

黒塗りの壁と白い漆喰窓が美しい酒の文化館
黒塗りの壁と白い漆喰窓が美しい酒の文化館

酒蔵をそのまま生かした酒の博物館

半六邸の北隣りにあるのが、國盛 酒の文化館。半田の中埜酒造が作った酒の博物館です。酒蔵を生かした建物の中で試飲も出来ますが、ライダーなのでここは見学だけで・・・。予約が必要ですが、少人数ならたいてい当日でも可。窓口で聞いてみて下さい。なお、バイクは道向かいの神社の無料駐車場に停められます。ちなみに、運河の東にあるアイプラザ半田の無料駐車場に停めて、運河沿いの観光施設を歩いて回るのも手。たいした距離ではないので、苦になりません。


半田市で見つけた
ミツカンミュージアムでもらった鮨のペーパークラフト
ミツカンミュージアムでもらった鮨のペーパークラフト
半六茶屋の半田どてカレー500円、味噌とカレーのコラボ
半六茶屋の半田どてカレー500円、味噌とカレーのコラボ
復刻されたカブトビール600円。半田赤レンガ建物で
復刻されたカブトビール600円。半田赤レンガ建物で


常設展のみ有料200円の半田赤レンガ建物
常設展のみ有料200円の半田赤レンガ建物

酢や酒、味噌などの醸造で栄えた半田らしいスポット

再びバイクに乗って、北へ2kmほど移動。半田大橋の500mほど西にある半田赤レンガ建物へ。ここはカブトビールの製造工場として明治時代に建てられたレンガ建造物で、国の登録有形文化財。昨年の7月にニリューアルされ、現在内部も見学出来るようになっているのでぜひ。カフェもあるし、復刻されたカブトビールなどが買える土産物ショップもあります。無料の駐車場アリ。さて、これだけ観光スポットを回っても、距離が短いのであっと言う間。また寒い時期は観光客も少ないので、比較的楽に見て回れます。プチツーリングの目的地を探していたライダーに、近場の半田市はグッド。