EVENT REPORT
中部地区の様々なイベントをレポート


2018MFJ全日本トライアル選手権第6戦中部大会

2018年10月8日 更新


ガッチ、今年も嬉しい地元優勝 2018.10/7(日)開催

最後のスペシャルセクションをクリーンで通過し、IASクラス優勝を決めた小川選手
最後のスペシャルセクションをクリーンで通過し、IASクラス優勝を決めた小川選手

10/7(日)、晴天となった愛知県岡崎市のキョウセイドライバーランドで、2018MFJ全日本トライアル選手権第6戦中部大会が行われました。全日本トライアル選手権の中でも特に観戦しやすいと評判のこの中部大会、アスファルトの周回コースに沿って造られたすぐ目の前のセクションで繰り広げられる日本最高峰のトライアルの熱い競い合いに、集まった2,600人の観客達から盛んに声援が送られていました。声援がひときわ大きかったのは、やはり地元三重県出身で現在5年連続シリーズチャンピオンのガッチこと小川友幸選手。そしてその小川選手が昨年に引き続き、今年もこの中部大会のIAS(国際A級スーパー)クラスで優勝という結果に・・・。「地元中部大会ということで中学の同級生とかも応援に来てくれたなか、一番上に立てたのがありがたいです」と、表彰台の小川選手からほっとした笑みがこぼれました。


前半、思うように身体が動かなかったという野崎選手
前半、思うように身体が動かなかったという野崎選手

エントリー台数が145台と多いため

できるだけスムーズに進行させて観客が楽しめるように工夫されていた今大会。セクションの数が減らされ、難易度も低めに設定されていましたが、これが選手達にとってはひとつの失敗が大きく響いてしまう神経戦の状況に・・・。IASクラスではシリーズランキングトップの野崎史高選手(埼玉)と、2番手につける小川選手との競い合いが注目されていましたが、野崎選手は第3戦、第5戦と優勝していて上り調子。ところが今回は、「出足で調子に乗れなかった。身体が固かった」と、1ラップ目で失敗が多発。一方、小川選手も、「オールクリーンしないと勝てない設定なのに、2ラップ目で減点5を2回も出してしまって・・・」。普通なら負けていたと、かなり精神的にやられた様子。内容的には最悪だったそうですが、それでも結果的に勝てて、地元の声援に応えることができた小川選手でした。

黒山選手は足の痛みをこらえて完走し、3位入賞
黒山選手は足の痛みをこらえて完走し、3位入賞

小川選手の6年連続シリーズチャンピオンの行方は

また、いつもは必ず小川選手と競い合いになる黒山健一選手(兵庫)は、世界選手権参戦のため全日本選手権を1戦休んだ関係で、今回はシリーズチャンピオン争いから一歩引いた状況。しかも前月に怪我をした右足の膝が痛み、キックスタートも辛い状態でした。しかし、気づいてみれば最後のスペシャルセクションを2つともクリーン(足つき無しで通過)で決めるなどして、2位の野崎選手と同点でゴール。クリーン数1つの差で3位になりましたが、この結果はさすが。そして2位をキープした野崎選手は、これで最終戦に希望をつなげられた、とコメント。優勝した小川選手とのシリーズポイント差はわずか3点。「最終戦で勝った者勝ちということです」。そういって優勝した小川選手もシリーズチャンピオン獲得に向けて気を引き締めていました。2018年シリーズチャンピオンは2週間後の第7戦の結果次第・・・チェックしてみて下さい。

これだけ間近で観戦できるのはトライアルならでは
これだけ間近で観戦できるのはトライアルならでは

その他の結果は・・・

IA(国際A級)クラスは武井誠也選手(埼玉)が2位の坂田匠太選手(愛媛)に13点の大差をつけて優勝。これでシリーズランキングトップになってチャンピオン獲得も見えてきた武井選手、「まだ次もあるんでがんばります」。

IB(国際B級)クラス優勝は、ベテランの和田弘行選手(和歌山)がゲット。「今年2回目の優勝! 娘にはそろそろ世代交代だと言われましたが、まだまだ」と、表彰台の一番高い所でニコリ。

一昨年から始まったレディースクラスでは、初年からシリーズチャンピオンの座に君臨する西村亜弥選手(栃木)がこの第6戦でも強さを見せつけ優勝。西村選手は獲得ポイント数ですでに3年連続のシリーズチャンピオンに決定しています。

今回併催されたオープントロフィークラスのオーバー50クラスには3人の50才以上のIAライダーが参戦。そして喜岡修選手(兵庫)がこの大ベテランの戦いを制して優勝という結果に。

オーバー50クラスには3人の大ベテランが参戦。左端が優勝した喜岡選手
オーバー50クラスには3人の大ベテランが参戦。左端が優勝した喜岡選手
観客が見守る中、ジャンプ台から巨大タイヤに飛び移る! スペシャルセクションで
観客が見守る中、ジャンプ台から巨大タイヤに飛び移る! スペシャルセクションで
中央がレディースクラスのクイーンこと、西村選手。今大会も大差で優勝
中央がレディースクラスのクイーンこと、西村選手。今大会も大差で優勝

セクションを見上げるたくさんの観客の声援を受けて・・・
セクションを見上げるたくさんの観客の声援を受けて・・・

全日本トライアル中部大会を観てみよう

参加選手達にとっては、ライバルとしのぎを削り、そして自分との戦いでもあるこの大会ですが、観客にとっては、信じられないようなバイクのテクニックを間近で見られるエンターテイメント。今回も、バイクが垂直の壁を登ったり、岩から岩へ空中を飛んだりするシーンに驚きの声を上げる観客の姿が印象的でした。「あまりにも凄すぎて、ライディングの参考にはならないけど」と、笑ってしまうライダーもいましたが、やはりこれは一見の価値あり。運営サイドも、マンネリにならないよう、毎年セクションの構成を変えたり、観客を飽きさせない見せ方を工夫したりしているので、何度見ても新たな感動があるはず。来年もまたここキョウセイドライバーランドでの開催が決定しています。


  • 会場/キョウセイドライバーランド(愛知県岡崎市)
  • 主催/中部モーターサイクルスポーツ協会(MFJ中部)
  • 主催協力/MFJ中部トライアル部会
  • 後援/中日新聞社、一般社団法人 日本二輪車普及安全協会
  • お問い合せ先/中部モーターサイクルスポーツ協会 愛知県名古屋市昭和区 TEL052-882-8190