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SUZUKI バンバン90

2018年10月1日 更新


レジャーバイク人気の中で大ヒット

タックロール入りのロングシートも特徴的。このシートの下に燃料タンクも収まる
タックロール入りのロングシートも特徴的。このシートの下に燃料タンクも収まる

バンバン90

・空冷2ストロークロータリーディスクバルブ単気筒エンジン・排気量88cc・最高出力8.0ps/6,000rpm・最大トルク1.0kg-m/4,000rpm・車重88kg・1971年モデルのメーカー希望小売価格¥105,000(税抜本体価格)


ねばり強い2ストロークエンジンを搭載
ねばり強い2ストロークエンジンを搭載

巨大なバルーンタイヤが目立ちモノ

バンバン90は、1971年に登場した90ccのスズキの原付二種。特徴はなんといっても幅170mmほどもある前後の巨大なバルーンタイヤで、これで荒地でも砂地でも「バンバン」走れます、というコンセプトでした。また、タイヤの空気圧を路面状況に合わせて調整できるように、手押しの空気入れやエアゲージを搭載していたのもユニーク。実際は荒地をオフロードバイクのように走破するまでのパワーはありませんでしたが、遊び心いっぱいのそのコンセプトとルックスがライダーのハートをがっちりと掴み、一躍人気モデルになりました。

空気圧を下げれば、さらに接地面アップ
空気圧を下げれば、さらに接地面アップ

原付一種、二種のレジャーバイクが人気に

当時は1969年にダックスが発売されるなどして、いわゆるレジャーバイクの人気が高まっていました。レジャーバイクというのは、もともとはモンキーやダックスのようにハンドルを折りたたんでクルマに積んで持って行き、浜辺やキャンプ場などで乗って遊ぶミニバイクのことなんですが、小径ホイールに太いタイヤを履かせたバンバン90のようなバイクもレジャーバイクのジャンルに入りました。もっとも、日本ではどのレジャーバイクもフツーに公道で乗るという使い方がほとんどだったのですが、それもまた楽しいモノ。これはライダーなら分かる話でしょう。

空気入れがフレームの横についていた
空気入れがフレームの横についていた

やっぱり個性的なバイクはイイ

巨大なバルーンタイヤは正式にはレクタングル(長方形)タイヤと呼ばれ、その名の通り、前から見ると四角い。接地面が広くて砂地でもグリップしていいのですが、公道ではうまく寝かせらないので大変でした。4速ミッションを駆使しても最高速度は65キロほどで大したことはなく、またガソリンタンクも4.3リッターほどでツーリングにも向いていませんでした。でも、実用性よりも遊び心とか、個性とか、目立つルックスだとかを重視するオーナーにとってはそんな事は関係無し。皆、バンバン90の少々クセのある乗り味を楽しんでいました。

どんな路面でも一応トコトコと進んで行けた
どんな路面でも一応トコトコと進んで行けた

バンバン200のルーツはこの初代バンバン

バンバン90の成功により、スズキは翌年、バンバン50とバンバン125をリリース。そして1973年にはバンバン75も発売。こうしてバンバンシリーズが完成し、街なかで多くのバンバンを見かけるようになったのでした。いまではスズキのバンバンというと2002年に登場したバンバン200を思い浮かべるライダーが多いですが、初代バンバンといえば、1970年代に大ヒットしたこのバンバン90のことなのです。あらためてみるとバンバン200よりもさらにタイヤの太さが強調されていた初代バンバン・・・いま発売されたとしてもウケそうなバイク史の中の1台です。