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YAMAHA YA-1

2020年9月1日 更新


ヤマハの第1号バイク、YA-1

浜名湖を一周する公道で1万km走行の耐久テストも行ってデビュー
浜名湖を一周する公道で1万km走行の耐久テストも行ってデビュー

YA-1

・空冷2ストロークピストンバルブ単気筒・排気量123cc・最高出力5.6ps/5,000rpm・最大トルク0.96kg-m/3,300rpm・車重94kg・1955年当時のメーカー希望小売価格¥138,000(税抜本体価格)


卵型のクランクケースに黒いシリンダーが美しい
卵型のクランクケースに黒いシリンダーが美しい

楽器メーカーが造ったバイク

1955年2月に発売されたYA-1(ワイエーワン)は、ヤマハが最初に世に送り出した記念すべきバイク。戦時中、軍の要請で飛行機のプロペラを製造していた楽器メーカーの日本楽器製造(現ヤマハ)は、戦後に接収解除で戻った工作機械を活用して、バイクの製造・販売に進出しました。そして当時の社長である川上源一氏自らがエンジンを組み立て、走行テストをして完成させた第1号バイクがこのYA-1というわけ。ちなみにこの年の7月、日本楽器製造からオートバイ生産部門が分離独立してヤマハ発動機が誕生しました。

ライトに埋め込まれたメーターもかっこいい
ライトに埋め込まれたメーターもかっこいい

デビューの年に国内二大レースを制す

当時はオートバイメーカーが乱立し、そして淘汰されていった時代。後発メーカーであるヤマハのYA-1は当初、ライダーから相手にされませんでした。そこでYA-1の優秀性をアピールするため、ヤマハ発動機創立9日後に開催された第3回富士登山レースにいきなり参戦。そしてこのレースで見事優勝を果たし、しかも3位、4位、6位、8位、9位までYA-1が独占するという快挙を成し遂げました。さらに、続いて参戦した第1回浅間高原レースでもYA-1は1位から4位を独占。これら国内の二大レースを制したことで、ヤマハ発動機とYA-1の名は一躍全国のライダーに知られることとなりました。

栗毛の駿馬をイメージした茶褐色のボディカラー
栗毛の駿馬をイメージした茶褐色のボディカラー

そして爆発的な売れ行きに

YA-1の最高出力は5.6馬力。4段変速機とスリムな車体でぐいぐいと走り、ホンダをはじめとする数々の先発メーカーのバイクを抑えて勝利する姿は、ライダーの心をがっちりと捉えました。実際に乗ってみても、軽いキックで常に一発始動のエンジンだったし、シャープな加速性と軽快なハンドリングなどで、YA-1は一気にトップブランドへと躍進。大卒初任給が平均1万円ほどの時代に13万8000円というYA-1の価格は他車と比べてとても高額でしたが、それでも爆発的な売れ行きで、生産終了までの3年間で約1万1千台が製造されたのでした。

ハイセンスなカラーリングはさすがヤマハ
ハイセンスなカラーリングはさすがヤマハ

デザインも美しかったYA-1、愛称は赤とんぼ

外観の美しさも人気を集めたポイント。YA-1の茶褐色のボディカラーは、黒一色が常識だった当時、斬新なカラーリングで、ライダー達から「赤とんぼ」の愛称で呼ばれました。白色のステップラバーやグリップなどもボディカラーに似合う配色。ヤマハはこの第1号バイクからすでにデザインセンスへのこだわりがあったというわけです。ちなみにデザインを手がけたのは、いまもヤマハバイクのデザインに関わっているGKデザイングループ。ヤマハの第1号バイク、YA-1・・・ヤマハ党の貴方ならぜひ記憶しておいて欲しいバイク史の中の1台です。