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HONDA ロードパル

2018年12月1日 更新


新市場を切り開いたラッタッタ

まるでペダルの無い自転車のようなルックス。これで女性層にアピール
まるでペダルの無い自転車のようなルックス。これで女性層にアピール

ロードパル

・空冷2ストロークピストンリードバルブ単気筒エンジン・排気量49cc・最高出力2.2ps/5,500rpm・最大トルク0.37kg-m/3,500rpm・車重45kg・1976年モデルのメーカー希望小売価格¥59,800(税抜本体価格)


スカートでも乗れ、扱いも簡単、そして安い
スカートでも乗れ、扱いも簡単、そして安い

女性ユーザーという新しい市場を開拓

1976年に登場した「ロードパル」は、ミニサイクル風のフレームにオートマチック無段変速の2ストロークエンジンを搭載した50ccバイク。ホンダは、免許があってもバイクに関心がなく、乗ろうとも思わなかった当時の女性層をターゲットにしてこのロードパルを開発したのですが、テレビコマーシャルにイタリアの大女優ソフィア・ローレンを採用してアピールしたこともあって、思惑通り女性ユーザーという新しい市場の開拓に成功。結果、ロードパルは年間30万台以上を売り上げる爆発的ヒットを記録したのでした。

キックペダルのような物がタップスターター
キックペダルのような物がタップスターター

キックスタートは拒否反応が強かったので

女性に抵抗なく受け入れてもらえるよう、スタイルは自転車に見えるように工夫され、ブレーキも自転車のような両手ブレーキ。もちろんオートマチックで、車重は45kgと超軽量。そして一番の工夫はタップスターターで、これはキックペダルのようなタップスターターペダルをギコギコと踏んでゼンマイを巻いておいて、リアブレーキレバーを握ってガシャンとゼンマイの力を解放してエンジンをかけるというモノ。ソフィア・ローレンもCM内で「ラッタッタ〜」と言いながらタップスターターペダルを軽やかに踏み込んでいました。

リアキャリアの下が燃料と2ストオイルのタンク
リアキャリアの下が燃料と2ストオイルのタンク

オートマチックバイクの代名詞になったラッタッタ

実はソフィア・ローレンは自転車にも乗れなかったのですが、数日特訓してなんとか撮影。少しぎこちない発進シーンでしたが、スカート姿でイタリアの街並みにさっそうと走り出し、アクティブでお洒落な女性が乗るロードパルというイメージを日本中の女性に植え付けたのでした。同時に「ラッタッタのロードパル」というキャッチフレーズも浸透し、以降、ロードパルはもちろん、他メーカーのスクーターでさえ「ラッタッタ」と呼ぶ人が続出。ラッタッタがオートマチックバイクを呼び表す言葉になってしまいました。

年配ライダーならラッタッタで通じるハズ
年配ライダーならラッタッタで通じるハズ

そしてステップスルー式スクーターが登場

ロードパルが発売された翌年に登場したのが、ヤマハのスクーター、パッソル。するとロードパルが掘り起こした女性ユーザーをごっそりと奪い取るカタチで大ヒット。やはり、膝を揃えて乗れるステップスルー式のスクーターの方が女性にウケるのは当然でした。ロードパルはその後、改良を加えられながら1983年で生産終了となり、ホンダはヤマハに対抗して同じくステップスルー式のスクーター、タクトを発売するのでした。いまではロードパルもラッタッタも知らないライダーが多くなりましたが、このロードパルがその後に続くスクーターブームのきっかけとなったのです。