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HONDA TLR200

2017年12月1日 更新


第2次トライアルブームを牽引した公道トライアラー

トライアル競技参戦も視野に入れたトライアルスポーツ車。もちろん公道走行OK
トライアル競技参戦も視野に入れたトライアルスポーツ車。もちろん公道走行OK

TLR200

・空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒エンジン・排気量194cc・最高出力12ps/6,500rpm・最大トルク1.6g-m/4,000rpm・車重97kg・1983年モデルのメーカー希望小売価格¥289,000(税抜本体価格)


RTL360のノウハウが詰まったエンジン
RTL360のノウハウが詰まったエンジン

第2次トライアルブーム到来

1983年に登場したTLR200は、4ストローク194ccの単気筒エンジンを搭載したトライアルスポーツ車。当時は、前年に4ストロークトライアルマシンのホンダ RTL360に乗ってエディ・ルジャーン選手がトライアル世界選手権のチャンピオンに輝いたりして、トライアル競技への関心が高まっていた時代。そんな時代の勢いに乗って登場したこのTLR200は、トライアルスポーツ車でありながら、一時250ccクラス部門の販売台数でトップになるほどの大ヒットを記録。そして第2次トライアルブームを牽引する1台となりました。ちなみに、第1次トライアルブームを引っ張ったのは、1973年にデビューした日本初の4ストロークトライアルスポーツ車・バイアルスTL125。

ゼッケンプレート風のライトカバー
ゼッケンプレート風のライトカバー

時代はトライアルに追い風だった

1983年当時は空前のバイクブームだったこともヒットの要因。それまであまり一般には知られていなかったトライアル競技にまでスポットライトが当たり、人工のセクションを使って大観衆の目前で行うスタジアムトライアルが各地で開催され、その模様がテレビで放映されたりしました。TLR200はそんなトライアル競技のセクションも走れる本格派モデルでありながら、公道を走れるというスグレモノ。価格も比較的手頃な設定で、TLR200を手に入れたオーナーたちは信号待ちで足を着かずに停まってみたり、空き地で丸太を越えてみたりと、どんどんトライアルにハマっていったのです。

サイドスタンドはスイングアームに直付け
サイドスタンドはスイングアームに直付け

軽く、スリムで取り回し楽々

トライアルモデルらしい贅肉をそぎ落としたスリムなスタイルのTLR200。エンジン下部のロードクリアランスは300mmとたっぷりあって、これで十分トライアル競技を楽しめました。ハンドルの切れ角もあるし、50ccよりも軽い車体で街乗りも得意。ただ、一人乗りということや、荷物が全然積めないので、人気の割りには街では見かけませんでした。また、法的には高速道路走行もOKですが、これはさすがにきつかったです。一方、燃費が良くてトコトコと走れるし、一般のオフロードバイクが走れないような荒地も平気で進んでいけるので、思った以上にツーリングが楽しかったです。

走破力は抜群。コイツでツーリングするのも楽しい!
走破力は抜群。コイツでツーリングするのも楽しい!

トライアルファンの裾野を広げた立役者

多くのオーナーが週末に空き地でトライアルごっごをしたり、実際にトライアル競技に参加したりして楽しんだこのTLR200・・・あまり一般の目に触れなかったので、いま、知名度は低いですが、やはりバイク史に残る名車の1台と言っていいでしょう。トライアルファンの裾野を広げ、そして育てた立役者はオーナーたちに愛されて永く手元に置かれました。もしかしたら今、近所の家の納屋の奥を覗いてみると、この公道トライアラーが埃を被ってひっそりと眠っているのを発見できるかも知れません。