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HONDA GL400

2020年4月1日 更新


忘れられた名車、ホンダ初のV型エンジンバイク

正式名はウイングGL400。ホンダを象徴するウイングの名が冠された次世代バイクだった
正式名はウイングGL400。ホンダを象徴するウイングの名が冠された次世代バイクだった

GL400

・水冷4ストロークOHV4バルブV型2気筒・排気量396cc・最高出力40ps/9,500rpm・最大トルク3.2kg-m/7,500rpm・車重218kg・1978年当時のメーカー希望小売価格¥438,000(税抜本体価格)


ユニークな水冷縦置きV型2気筒エンジン
ユニークな水冷縦置きV型2気筒エンジン

ジャパニーズバイクはどれもみな同じ?

1978年に登場したGL400は、ホンダ初のV型エンジンを搭載した400ccスポーツバイク。当時、すでに日本のバイクは海外に多く輸出され人気を博していたのですが、どれも並列エンジンのバイクばかりで、「ジャパニーズバイクはみな同じに見える」という陰口が叩かれていました。それに危機感を覚えたホンダが、「エンジン形式から変えないと違いが出せない」という考えから、1977年に海外市場へV型500ccエンジンのGL500を投入。そして国内市場へは免許制度を考慮して400ccにスケールダウンしたGL400を発売したわけです。

下方のカムがプッシュロッドを介してバルブを駆動
下方のカムがプッシュロッドを介してバルブを駆動

ツイステッドVツインならではのOHV方式

GL400のV型2気筒エンジンは、クランク軸が車体と同じ方向になる縦置き配置で、シリンダーが左右に張り出すスタイル。これは、海外で好まれるメンテナンスフリーのシャフトドライブを採用したため、シャフトドライブの回転方向と合わせやすい縦置きが有利だったからです。また、エンジン幅をスリムにするためにシリンダーのはさみ角は80°とされ、さらにキャブレター部で幅を取らないよう、シリンダーが下向きに22°ひねられていました。このひねりのせいでカムチェーンがかけられず、あえてプッシュロッドを使う古風なOHV方式になりました。

縦置きのクランクとシャフトドライブの関係
縦置きのクランクとシャフトドライブの関係

ターボ化までできた優秀なエンジン

最新バイクとは思えないOHV方式のV型2気筒エンジンでしたが、プッシュロッドに特殊ステンレス鋼を使い、また、高回転が期待できる超ショートストロークと4バルブを組み合わせ、さらに水冷化して10:1の高圧縮比を実現。これでOHV方式ながら12,000rpmまで回る40馬力のハイスペックエンジンが出来上がりました。ちなみに輸出車のGL500のエンジンにターボユニットを組み込んだCX500ターボ(1981年発売)は76馬力までパワーアップされましたが、これもベースとなったGL500/400エンジンの潜在能力の高さを示す証と言えるでしょう。

翼のように左右に開いたシリンダーが特徴
翼のように左右に開いたシリンダーが特徴

いまでは知る人も少ない忘れられた名車

車重が218kgもあったGL400は燃費こそ悪かったですが、スロットル全開でタコメーターの針が勢いよく上昇していくスポーティーな走りが楽しめました。また、シャフトドライブの反動で震える車体の感覚も新鮮で、当時、併売されていた並列2気筒400ccエンジンのホークIIより売れたほど。ただ、すぐにレーシーな並列4気筒モデルが続々と登場して高性能を競い合う時代に突入してしまったので、個性派のGL400はそんな時代の流れの中で埋没。次世代を見据えて投入されたホンダ初のV型エンジンバイクも次第に忘れ去られていったのです。