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SUZUKI GT750

2017年10月1日 更新


日本初の水冷バイク、ウォーターバッファロー

初期型GT750は、2リーディングダブルパネルのドラムブレーキを装備
初期型GT750は、2リーディングダブルパネルのドラムブレーキを装備

GT750

・水冷2ストロークピストンリードバルブ並列3気筒エンジン・排気量738cc・最高出力67ps/6,500rpm・最大トルク7.7g-m/5,500rpm・車重214kg・1971年モデルのメーカー希望小売価格¥385,000(税抜本体価格)


巨大なラジエターが水冷エンジンの証
巨大なラジエターが水冷エンジンの証

スズキ初の大型バイクは四輪車の技術で

1971年に登場したGT750は、国産量産二輪車初となる水冷エンジンのバイク。しかも2ストローク3気筒という珍しいレイアウトのエンジンを搭載していました。また、それまで小型バイクが多かったスズキが造った初の大型バイクでもあります。これには、1969年頃までスズキが製造していた水冷2ストローク3気筒エンジンの四輪車・フロンテ800の技術が大いに活用されたと思われますが、GT750の巨大なラジエターはたしかにバイク離れしたド迫力。水冷バイクということで、輸出されたアメリカではウォーターバッファロー(水牛)の愛称も付けられました。

特徴的な通称・えんぴつマフラー
特徴的な通称・えんぴつマフラー

人気絶頂のCB750FOURがライバル

GT750のライバルはズバリ、1969年登場のホンダ CB750FOUR。最高出力もCB750FOURと同じ67馬力でした。そして重量車でありながら、大排気量2ストロークエンジンのおかげで低速トルクはモリモリ。2人乗りでも楽々とホイールスピンをしたし、発進加速ではCB750FOURを上回る性能で、当時のライダーの憧れのナナハンのひとつとなりました。ただ、高回転域の伸びはあまり感じられず、過激さはイマイチ。そのため、同じ2ストローク3気筒エンジンで、空冷方式のカワサキ 750SS(1972年登場)のようなじゃじゃ馬伝説が残らなかったのは残念。

2型から油圧式ダブルディスクブレーキに
2型から油圧式ダブルディスクブレーキに

気難しいところのない優秀なナナハン

GT750は2ストローク車でイメージされるピーキーな乗り味ではなく、全体的にトルク感ある出力特性を持ち、ゆったりと乗れるタイプ。もちろん速いことは速いですが、750SSのような暴力的な加速ではなく、4ストローク的なスムーズさがウリ。また、バンク角が浅くてすぐにマフラーを擦ってしまうため、コーナーリングは苦手でした。ちなみに、3気筒ながら真ん中のエキパイがエンジン下で左右に分岐していて、後ろからみるとマフラーは4本。このあたりはやはりCB750FOURを意識して、迫力ある4本出しマフラーの見た目にこだわったのだと思われます。

いまも根強いファンがいるGT750
いまも根強いファンがいるGT750

日本初の水冷バイクを忘れないでいて欲しい

GT750は1973年に国産量産二輪車初の油圧式ダブルディスクブレーキを装備してマイナーチェンジ。翌1974年にはVMキャブからCVキャブに変更され、1975年には最高出力が3馬力アップされるなど改良が続けられましたが、1976年に4ストローク4気筒エンジンのGS750にバトンタッチするカタチで絶版に・・・。当時はオイルショックや環境対策で2ストロークエンジンは廃れていく方向だったので、これは仕方のない流れでした。いまではもう知らないライダーも多いGT750・・・かつてこんなユニークなエンジンのナナハンが日本の道を走っていたことをぜひ覚えておいて欲しいです。