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SUZUKI GSX400FW

2017年2月1日 更新


レーサーレプリカ時代に埋もれた1台

ハーフカウルのGSX400FW。あまり知られていないがビキニカウル仕様もあった
ハーフカウルのGSX400FW。あまり知られていないがビキニカウル仕様もあった

GSX400FW

・水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒エンジン・排気量398cc・最高出力50ps/10,500rpm・最大トルク3.6g-m/8,500rpm・車重178kg・1983年モデルのメーカー希望小売価格¥559,000(税抜本体価格)


初期型水冷並列4気筒エンジン、50馬力
初期型水冷並列4気筒エンジン、50馬力

デビューの1983年はレーサーレプリカ元年

「GSX400FW」は、レーサーレプリカ元年ともいわれる1983年に登場したスズキの400ccモデル。1983年は、同じくスズキのRG250ガンマが登場してセンセーションを巻き起こし、いよいよ馬力とレーシーなスタイルの競い合いが過熱していった年。そんな中でデビューしたGSX400FWは、スズキ初の水冷化された4ストローク並列4気筒400ccエンジンを搭載し、様々なハイテクメカも満載した期待の1台でした。ただ当時は、53馬力のVF400Fや51馬力のGPZ400F、55馬力のXJ400Zなどのライバルがいて、50馬力のGSX400FWのインパクトは小。

前輪16インチ、対向ピストンキャリパー装備
前輪16インチ、対向ピストンキャリパー装備

装備も豪華な水冷4気筒400ccモデルなのに

とにかくライバルより1馬力でもカタログスペックの高い方が話題になったレーサーレプリカ時代。せっかく前モデルのGSX400Fの空冷エンジンから水冷エンジンに進化したGSX400FWですが、ライダーのウケはイマイチでした。フレームはトレンドの角断面パイプのダブルクレードルで、前輪も最先端の16インチ。そしてフロントフォークにはアンチノーズダイブ機構をダブルで装備し、リアサスのスプリングのイニシャル調整をリモートで出来るフルフローターサスも採用。数々のハイテクメカが盛り込まれていたのに、残念な結果に・・・。

豪華なメーター回りにも注目
豪華なメーター回りにも注目

バランスが良く、乗って楽しいGSX400FW

GSX400FWのフロント16インチは変なクセもなく素直なもので、車重もあることからどっしりと落ち着いた走行を楽しめました。ハーフカウルも防風効果が高く、街乗りからロングツーリングまで快適走行が可。しかし時代が求めていたのは、とんがった性能とサーキットから飛び出してきたようなスタイリングだったので、GSX400FWはちょっとそこがズレていたのでした。そして翌1984年、スズキは400ccクラスにGSX-Rを投入。馬力は当時の400cc最高スペックの59馬力。しかも素晴らしくレーシーなスタイリングで大ヒット。

もう少しレーサーっぽいスタイルだったら・・・
もう少しレーサーっぽいスタイルだったら・・・

GSX-Rの登場でさらに光が当たらなくなってしまった

実はGSX-Rデビューと同じ年、GSX400FWはGSX-Rの59馬力エンジンを搭載した2型にモデルチェンジしています。ただ、パワーはあっても車重が重かったのとスタイリングが変わらなかったので、注目度が回復することなく、そのままラインナップから消えてしまいました。特に2型は実際に乗ったオーナーたちからの評価もかなり高かったのですが、結局、レーサーレプリカ時代の激しい流れの中に埋もれてしまったGSX400FW・・・もう少し、評価されても良かったと思えるバイク史の中の1台です。