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HONDA エアラ

2019年12月1日 更新


時代の先駆け、オートマチックトランスミッションのナナハン

「オートマチック時代を開く」というキャッチコピーでデビューしたナナハン、エアラ
「オートマチック時代を開く」というキャッチコピーでデビューしたナナハン、エアラ

エアラ

・空冷4ストロークOHC並列4気筒エンジン・排気量736cc・最高出力47ps/7,500rpm・最大トルク5.0kg-m/6,000rpm・車重262kg・1977年モデルのメーカー希望小売価格¥538,000(税抜本体価格)


巨大なトルクコンバーターがクランクケースに
巨大なトルクコンバーターがクランクケースに

1977年にオートマのナナハンが存在した

1977年に登場した「エアラ」は、モーターサイクルとして初めてオートマチックトランスミッション(ホンダマチック)を搭載したナナハン。ベースは、同時に発売されたCB750FOUR-KやCB750FOUR-IIと同じなのですが、クラッチレバーが無く、ギヤを☆(スター)レンジに入れておけば、オートマのクルマのようにギヤチェンジなしで、誰でもイージーに乗れるというバイクでした。しかし当時は、超難関の限定解除審査をパスしてようやく大型自動二輪に乗れる免許が手に入った時代。そんな時代にライダー達がエアラを選ぶかというと・・・。

2レンジ式で、シフトペダルでレンジを選択
2レンジ式で、シフトペダルでレンジを選択

憧れのナナハンに何を求めるか

当時のライダーにとって憧れのバイクとは、「初心者は乗るな」と言われるような過激で手強いバイク。なので、誰でもイージーに乗れるというエアラには魅力を感じませんでした。特に、玄人を自負する限定解除ライダーにとって、オートマバイクに乗るのはプライドが許さない行為。さらに、エアラの最高出力は、オートマ機構に合わせてCB750FOUR-Kの65馬力から47馬力にデチューンされていたし、逆に価格はCB750FOUR-Kよりも高額な設定。これでは選ばれるはずもなく、エアラはほとんど注目されないまま、ひっそりと生産終了になってしまいました。

渋滞時や信号が続く道では楽々だった
渋滞時や信号が続く道では楽々だった

スロットルをひねるだけでOK

エアラのオートマ機構は2レンジ式で、シフトペダルを踏み込んで一番下がニュートラル。そしてひとつ上げてLレンジ、もうひとつ上げて☆レンジといった具合。☆レンジは0〜160km/hまでカバーするので、発進からすべて☆レンジでOKなのですが、Lレンジで発進した方が元気でした。それでも加速はいまいちだったし、エンブレはほとんど効かないし、要するに、のんびりツーリング向けといった乗り味でした。ちなみに、タンク左下にパーキングブレーキノブがついていたり、バッテリーが上がった時用のキックペダルがシート下に格納されていたりしたのがユニーク。

ジェントルマンが乗るナナハンというイメージ
ジェントルマンが乗るナナハンというイメージ

エアラは不発に終わったけれど・・・

時代が変わり、最近では、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)付きのビッグバイクが人気になってきました。この有段オートマチックミッションのバイクなら、クラッチレバーもシフトペダルも無しでイージーライディングが可能。しかも、ライダーがマニュアルでシフトチェンジするよりも上手にやってくれるので、かえって速く走れてしまうのです。いまやオートマバイクは違いの分かる玄人が選ぶ一台。今後、さらにオートマバイクの人気が高まるにつれ、時代の先駆けだったエアラにもきっとスポットライトが当たっていくことでしょう。